“ダーティング”とは、
 シェード(影)やボトムに潜むシーバスを
  迎撃するために生まれた ? !


関西発、全国へ!?
⇒夏の日中釣りを可能にしたダーティング

 場所さえ選べば、年間を通じて釣りが楽しめる陸っぱりからのシーバスフィッシング!
 だが、真夏の日中だけは水温が上がり、どうしてもポイントが深場や太陽光が届かないようなシェード(日影)部の奥になりがち。しかも、今までのシーバスゲームと言えば、プラグを使うのが一般的で、この深場を効率良く攻めきれないと言うストレスが付き物だった。
 「深場対応ルアー(バイブレーションなど)をフルキャスト。ボトムをトレースするように探っても効果ナシってことも多くて…。やっぱり日中は、あまり口を使わない状態だと判断。夕方まで待つパターンが多かったかな〜」と高橋。
 一方、関西エリアのシーバス狙いのポイントは、沖堤や堤防などがメイン。こちらも水深が元々あるポイントが多く、つまり効率良く探ることが出来ずに悩んでた。
 「この状況をなんとかしたいってことが、ダーティングの始まりなんです。なんたって魚が居るはずなのに、攻められないストレス、精神的にもキビシイですからね。単に釣るだけなら、良い潮回りや朝イチ&夕マヅメに行けば高確率で釣れますが、日を選んで出掛けるってことはあまりできませんよね。釣りたいなぁと思ったと時に出掛けて楽しめるのが釣りだと思ってましたから」とダーティングのパイオニアでもある辻原は言う。
 この2年間はダーティングをシステム化するのに精力を傾けた彼。結果、シェード部やボトムに潜むシーバスを効率良く攻めるには、ジグヘッド+ソフトルアーに行き着いたと言う。
 「ちなみにダーティングの呼び名は、大きいくくりと覚えて下さい。ジギング、ミノーイングなどと一緒で、専用ロッドを使いジグヘッド+ソフトルアーを横滑りさせて釣ることを指し、この中には他のルアー釣りで使うさまざまなテクニックも含まれますから・・・」とのこと。圧倒的な釣れっぷりから話題先行、何か全く特殊な釣り方だと思っているアングラーがいるのでと、照れ笑いを見せた。


この時期のシーバスの活性を上げるスイッチとは…
⇒ジグヘッド+ソフトルアーの動きにあった!

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プラグ(ミノー)の動き
ダーティングジグヘッド+
ダーティングスティックの動き



画像  ボトムまで探るとなると、ある程度ルアーに重さがなくてはと考え、プラグが主流のシーバスゲームにとらわれない発想でダイワと開発が進んでいった。
 「全層がカバー出来るジグヘッドに注目したんです。これなら早く巻けばトップでも使え、何よりプラグとは違ったルアーアクションが期待出来る。とにかくプラグとは違うアクションで誘うのが得策とも思ってましたからね。で、それに合わせて使うソフトルアーが、ナチュラルに横滑りする『ダーティングジグヘッド』と『ダーティングスティック』なんです」。
 特徴はイラスト(上図)の通り。通常のミノーは頭をショート幅で左右に振りながら魚のように泳ぐが、このジグヘッド+スティック(ソフトルアー)のコンビを引くと、比較的大きい幅(ジャーク仕方で変わる=詳しくはメソッドへ)でナチュラルに「Sの字」を描くように泳ぎ、より本物のベイトのような動きが演出できるようになってワケだ。
 「本物の魚って、水の抵抗を受けても柔らかい動きで泳ぎますよね。これが可能なルアーならシーバスも口を使うかもと思い、“柔らかい動きを”テーマに、ジグヘッドの形状とソフトルアーのバランス、そしてルアーが通り過ぎた時の“波動”にもこだわって、より誘える動きを追求したんです」と開発段階のイメージを披露してくれた。
 エグレやちょっとしたスペースなどにルアーを打ち込んで誘う『穴打ち』をしても、最奥までは物理的に届かない。それを考慮して「奥に隠れてるシーバスを誘い出す&ボトムでニュートラル状態(じっとしている)の夏のシーバス」に、「スイッチを入れるには、“より本物のベイトに近い動きや波動”だ」として改良しながら爆釣の釣果を得た最終型が『ダーティングジグヘッド』と『ダーティングスティック』のコンビというのだ。



画像  「ちなみにテストでは、一度スイッチが入ったシーバスのほとんどが、水面までこのルアーを追いかけ何度もチェイスを繰り返す始末。まさにサイトフィッシングが楽しめたほどです」と自信満々の辻原。
 高橋も「通常のジグヘッドにアクションを加えても、ヘタをすると上下にしか動かないのですが、このコンビを動かすと、スムーズなダートでスイスイと水の中を泳ぐのでビックリ。これなら口を使わないシーバスも魅了させるハズと直感でわかりましたよ」とのこと。
 もちろん、このコンビを操作するタックル(=ロッド)の存在も忘れられない。


ゲーム性が高く、小技が使えるベイトタックルが有利!!
⇒ダーティング専用ベイトタックル(ロッド)が誕生!

 棧橋の下と海面との間に出来たスペースや穴、橋脚の際などのシェード部にルアーをタイトに打ち込んで行くことが多いダーティング。
 タックルは、コントロール性能に優れ、さらに根ズレに強いフロロカーボンをメインラインに使うのが理想的と判断し、ベイトタイプの専用ロッド『ソルティスト ダーティング722B』が製作されたのだ。このロッドに合わせるリールには汎用性も高い『アルファス103 or 103L』がオススメだ。
 辻原も「ナイロンラインでもリーダーを付ければ楽しめますが、イチイチ結束する手間がかかりますからね。ナイロンは根ズレに弱く、この釣りにはあまり向いてないと思いましたから。フロロなら直結で十分でしょうし」と楽しみを優先した選択をうかがわせる一言。
 「根ズレ対策として、多少太め10〜14lbテストのフロロを使うのがこの釣りの基本なんですが、この太さをスピニングリールに巻いて使うとバックラッシュなどのトラブルが多くなる。ベイトキャスティングリールならコントロール性能も良く、太いラインも難なく使える。さらにチョコチョコしたルアーの動きも出しやすく、ルアーのダート幅なども調整しやすいなど小技が多投できる。その上、シーバス掛かってからのファイトも直線的にラインを巻き取るのでダイレクトで楽しめるので良いこと尽くし」だと言う。


『ソルティスト ダーティング722B』 + 『アルファス103 or 103L』

画像  『ソルティスト ダーティング722B』の特徴は、何と言ってもしなやかな食い込みを持つ穂先と絶対にバラさない胴部、そしてアングラーに主導権を与えてくれるバッドパワーを兼ね揃えている所だ。
 「一言で言うなら、シーバスを効率良く掛け、確実に取り込める性能が凝縮されているロッド。捕食が下手なシーバスは、エサを吸い込んで食べようとしますが、このロッドの穂先は本当にスムースに曲がる。つまりアタリを弾かず、シーバスの捕食を手伝うように食い込ませてくれますから良く掛かるんです」とシーバスが得意な高橋も絶賛。
 さらに辻原は「このしなやかな曲がりは、シーバスが吸い込む前アタリ(メソッド参照)が分かるし、思い通りの誘いも可能にもしてくれます。穂先をちょっとアオルだけでクイックレスポンス。ルアーを微妙にダートさせたい時などにも威力を発揮してくれますからね。掛けてからの粘り腰も言うことナシ。さらに大型をも止めるパワーを持っているので、アングラー主導のやりとりもできます」。
 体の一部に押し当ててファイトできるよう、バットエンドも長めの設計として、釣り場(足場が高い場合)を考慮した7.2ftの長さなど、陸っぱりでのシーバス、ダーディングでの釣りを計算し尽くして設計されたロッドとなのだ。
 バスアングラーなどに高い評価の『アルファス103 or 103L』は、ソルト対応の小型ベイトキャスティグリール。ロープロデザインでパーンミング(手で包み込める)しやすいのが特徴と言え、この釣りをサポートするには一番のモデルと言えよう。
 「ロープロ仕様のリールは、ロッドとの一体感があり操作しやすい。ボクも使ってて大満足なんです。それに『アルファス』は、バックラッシュを避けるためのブレーキシステム“マグフォースV”を搭載、より飛距離が稼げるウレシイ機能付き。遠投を含めキャストを繰り返すダーティングには、欠かせないリール」」と辻原はシステムに不可欠の条件としてリール存在を強調した。



画像  ちなみに今回、釣りに同行した高橋が使用したお馴染のリール
『ミリオネア ベイキャスティング103』もキャストを繰り返す釣りに持ってこい。
同様にオススメ出来ます!


仕掛け図

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ロッド :ソルティスト ダーティング DR722B
リール:アルファス103/103L


【メインライン、そしてラインシステム】

 前記した通り、フロロカーボンラインを使うのが基本のダーティング。ナイロンやPEを使用するならリーダーを付けて対応するのがお約束となる。
 「ボクや高橋さんの場合は、PEラインに慣れているので0.6号で構いませんが、この釣りに不慣れなエントリークラスの方はPEラインならば1〜1.2号を目安に使って下さい」とまず基本を。
 やはりタイトな根回りを攻めることが多いので、ラインブレイクは必至。せっかくシーバスを掛けても、メインラインにキズが入っていて「プチッ!」となると、悔やみきれませんよね。そのためにも「最初は太目のPEラインが理想的だ」とアドバイス。
 リーダーとの結束は、イラスト(上図)を参考にしてラインシステムを組んで下さいね。


【ジグヘッドとソフトルアーをセット】

画像  メバリングのルアーで採用した「高密度・スーパーソフト素材」を用いたソフトルアー『ダーティングスティック』は丈夫で、シーバスのついばむようなアタリや障害物との接触でも切れにくいのが特徴だ。それゆえに『ダーティングジグヘッド』をルアーにセットする場合は、その素材の丈夫さが気になりちょっとセット(刺)しにくいかも。
 そこでアドバイス。
 「上手くセットするには、1発でジグヘッドにソフトルアーを刺そうとしないことです。最初は軌道を作るつもりで刺し、懐まで行ったら一度抜いて、大体の感覚と中心に沿って入っているかなどをチェック。その後、再度その穴に差し込みつつ、軌道修正をしながらソフトルアーのセンターにそってハリの懐まで差し込む(軌道修正しても密度が濃いので、外れやすくなることはないので安心を)。で、懐まで進んだら折り返すように抜き返し、ジグヘッドの付け根まで押込めば完了です」。
 『ダーティングスティック』には上下があり、「Vの字型を下にすることを忘れずに!」と彼。


2タイプのウェイトがあるジグヘッド
 &ソフトルアーのカラーセレクトは?
⇒流れの速さ、深さ、潮色で判断!

 ロッドティップを上下、左右に振ると左右にダートするフットボール型の『ダーティングジグヘッド』。
 これには重さが14gと17gの2タイプがある。
 この使い分けは、狙うポイントの潮の早さや深さによって変えること。水深があるエリアでボトムを狙う場合や潮が早いポイントなら当然、17gをチョイスだ。
 一方、相方の3.5インチの『ダーティングスティック』には、カラーが5色ある。
 このセレクトは、潮色で変えるのがセオリー。
 「ボディに凹凸があり、これが水流をとらえ、微妙にボディからテールにかけてをビブラートさせてシーバスを誘うので、どんなカラーを使ってもアピール力は同じですが、濁り気味の潮色の時はやっぱりホワイト、ピンクなどのアピール(派手)カラーが効き、澄み潮にはクリアオレンジのようなナチュラルカラーが良いようです」。
 これを基本に、釣行を組み立てよう!


陸っぱりのポイントをカンタンにレクチャー
⇒その延長線上にボートからのエントリーもOK!

画像  実釣編のメソッドに入る前に、ダーティングで狙えるポイントを紹介だ。
 メインは、この釣りが生まれるきっかけになった、プラグで攻めきれない水深がある足元から堤防の際やその側面にあるエグレや穴の奥で、いわゆる穴打ちとなる。
 「堤防の際はジグヘッドを壁伝いに横にキャスト。ボトムを取り探ればOK。エグレや穴の奥を狙う場合は、キャストしやすい場所に移動ですね。やや斜めの位置か正反対でキャストが届く位置から、水面を這うように打ち込むピッチング(アンダーハンドキャストの要領)で狙うと上手く穴の中に打ち込めます。ちなみに奥の奥まで打ち込む必要はありません。このダーティングは穴から誘い出す効果もあるので、ある程度の穴に入れば結果は出ますから。いずれも、ボトムをキッチリ取るのが基本です」と辻原。
 その他のポイントとしては、基本的にストラクチャー周り。
・堤防の先端 →通常はカケアガリになっているので広範囲を探る
・橋脚の影になる部分 →穴打ち同様、狙える角度からキャストして探る消波ブロックの影 →こちらも消波ブロックに平行して、
その際狙い
・川の流れ込み→深くなっていそうな流れの中心やヨレ、日影があれば、影の奥へキャストして探る
・船下→固定された作業船の下にもシーバスが隠れているので、その船体に平行してキャスト
 陸っぱりメインでシステムを構築したが、結果的に、どのポイントもボートからのエントリーも楽しめることになっている。「ただしボートからの場合、もう少し短めのロッドで操作を優先する選択もあると思う・・・」とは、高橋の助言。
 あくまでも陸っぱりを基本にしたロッドだけに、そのポテンシャルを最大限に生かすには陸っぱりに言及されるだろうが、釣りの組み立ては、これを基本におのおのが工夫すれば良いワケだ。ダーティングの未知数にこそ、この釣りの魅力がある。是非、新たなシーバスゲームを満喫して欲しい。



※ダイワ精工株式会社様、HYPER WAVE製作者様のご好意により
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